現役看護師が病気がみえる電子版をおすすめする理由

おそらく看護師の皆さんが学生時代から一度は必ずお世話になったであろう「病気がみえる」シリーズ。

私自身も看護学生時代から疾患のことを勉強する際によく使用していました。

現在このシリーズは書籍に加えて「medi link」というアプリで電子版を購入することができます。

もちろん、「電子版より紙媒体の方が見やすい!」という方もいるとは思いますが、私が電子版、書籍を使用しどちらかを選ぶなら電子版がおすすめだと感じた理由と電子版の使い心地をお伝えします。

目次

「病気がみえる」シリーズとは

医師・看護師・薬剤師などの医療スタッフ、医学生・看護学生・薬学生をはじめとする医療系の学生など、チーム医療を担う人々の教育を支援するテキスト。写真やイラストが多く、症状から検査、診断、治療までわかりやすくまとめてられています。

現在「病気が見えるシリーズ」はvol.1〜vol.14まであり、そのほか「薬がみえる」、「看護がみえる」、「診察と手技がみえる」などどんどんと新たなシリーズが発行されています。また定期的に改定もされており、電子版は書籍版の発売から3ヶ月後にリリースされています。

書籍購入のメリット

  1. 古本として安く購入、使用しなくなったら売ることができる
  2. 人に貸すことができる

1 古本として安く購入、使用しなくなったら売ることができる

「病気がみえる」シリーズは一冊4,000円前後でありvol.1〜14まで全て購入した場合、 46,090 円(税込)(まとめ買いの場合44,550 円(税込))かかります。

一冊一冊をメルカリやラクマなど中古品でそろえた場合一冊1,000円〜3,000円台で売られていることがあるため価格をできるだけ抑えたい、または自分の欲しい診療科だけで良いという方は書籍で揃える方が安く済む可能性が高いです。

また、転職や病棟移動などにより今まで関わっていた診療科が変わり使用しなくなった場合、書籍であれば最悪古本として売ることができます。

2 人に貸すことができる

看護学生時代、次の実習先の診療科を勉強するためこのシリーズの書籍を買い、全て揃えるにはお金がかかるため学生同士で持っているものを貸し合いっこしていたことがありました。

医療・看護系の書籍は価格が高いものが多く、学生時代はみんなが「病気がみえる」シリーズを揃える金銭的な余裕があるわけではありません。実際に電子版を私が購入したのは就職してからですし、学校の図書館では「病気がみえる」シリーズは取り合いでした笑

電子版は自分のスマホやタブレットでしか見れませんが、書籍であれば人に貸すことができるということはメリットだと思います。

書籍購入のデメリット

  1. 重い、保管の場所がいる
  2. 索引できるのはその本の内容のみ
  3. 自分でPDF化するのが大変。

1 重い、保管の場所がいる

看護学生時代を教科書が多く、自分のカバンにちぎれそうなほどもって毎日学校に通っていました。

教科書に加え、年々増える参考書。自宅じゃ集中できないから外で勉強しようと思っても、重い参考書類をどれを持っていくのか迷い、勉強先であの本を持ってくれば良かった!と感じることも多々ありました。

1冊300〜600ページある本を持ち運ぶのはただ単純に重いこと、自宅で保管するにもそれだけの保管場所が必要になります。

2 索引できるのはその本の内容のみ

巻末に索引ページがありますが、当たり前ですが索引できるのはその書籍に記載されている内容のみであり後ほど紹介するアプリ版のように全巻を網羅して索引ができるだけではありません。

診療科が違う意外なところに記載がされていることもあるため、病気がみえるの索引ページを何冊も開いて探さすことに対して手間を感じます。

3 自分でPDF化するのは大変。

裁断機やスキャナーを購入し自宅でPDF化することも可能ですがページ数が多い書籍だと時間と労力が必要になります。

病気がみえるはイラストや写真が多いためPDF化すると文字だけの書籍より容量も多くなります。

アプリ版病気がみえるの必要容量は一冊約100〜300MB。vol.1〜14まで全てダウンロードした場合は約2.8GBです。

電子版のメリット

  1. スマートフォンやタブレットで持ち歩ける
  2. 多彩な検索機能
  3. ノートアプリへの画像の貼り付けが簡単

1 スマートフォンやタブレットで持ち歩ける

mediLink版『病気がみえる』アプリをインストールし、アカウント登録をすれば1アカウントにつき2端末まで同時に利用が可能です。

わたし
病院でちょこっと調べたい!というときはスマートフォンで、
自宅でガッツリ調べて復習したい時はタブレットで見ることができとても便利です。

2 多彩な検索機能

mediLink版電子書籍アプリで購入した「病気がみえる」シリーズだけでなく、「薬がみえる」や医学生がや医師が利用する「イヤーノート」などの電子書籍もまとめて検索をかけることができます。

また、電子書籍内の用語は自分でインターネットを開き検索をしなくてもその用語を選択しすぐにGoogle検索をかけることも可能です。

3 ノートアプリへの画像の貼り付けが簡単

新人の頃はメモ帳に勉強したことをまとめていました。経験年数が経つにつれノートの量も多くなり、まとめたノートの整理が難しくなってきたため電子ノートでまとめ必要な時に印刷して使用したり、勤務先の電子カルテに保存しいつでも見れるようにしています。

私が使用しているノートアプリは「ノートシェルフ」と「Mind Node」です。

書籍内のイラストや図を電子ノートに貼り付けるにはスクリーニングショットまたは写真を撮って、必要な箇所だけトリミングして、画像貼り付けをして・・・と工程も多くその画像が写真フォルダに溜まっていき消去することも私にとっては少しストレスでした。

電子版では画像や図をドラッグ&ドロップし簡単に貼り付けることができます。

電子版のデメリット

直接書き込みはできない

直接の書き込みはできません。また、書籍のように付箋をつけることもできません。

しかし、以下のような機能はあります。

便利な機能

・ブックマーク(しおり)

・マーカーを引く

・メモを残す

これらはそれぞれ一覧表示で確認することができます。

わたし
私はノートアプリに貼り付けた後に書き込みをしています。

まとめ

電子版、書籍のメリットデメリットをそれぞれまとめました。

書籍メリット
書籍デメリット
  • 古本として安く購入、使用しなくなったら売ることができる
  • 人に貸すことができる
  • 重い、保管の場所がいる
  • 索引できるのはその本の内容のみ
  • 自分でPDF化するのが大変。
電子版メリット
電子版デメリット
  • スマートフォンやタブレットで持ち歩ける
  • 多彩な検索機能がある
  • ノートアプリへの画像の貼り付けが簡単
  • 直接書き込みはできない
  • 売ったり貸すことはできない

シリーズ全てを揃えること、改訂されることも考えるとそれなりの金額がかかります。これらのシリーズ以外にもたくさんの医療に関する書籍が発売されているためこのシリーズが看護師として働くのに必ず必須という訳ではありません。

しかし、私は購入したことを全く後悔していませんし、病棟看護師として働く中であってよかったと思う場面もたくさんありました。

iPadで医療の勉強している方にとってはぜひおすすめです。

購入を検討されている方の参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

20代看護師。

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